ドメインはむずかしい

今週のお題「わたしのドメイン

 

「わたしのドメイン」高齢者の私にはめちゃくちゃむずかしい。けれども私はお題が出る度に脳トレのつもりで書いているので今回もこじつけて書く。

 

 ドメインとは「インターネット上の住所」らしい。

 しかしパソコンの用語は実にむずかしい。英語は苦手なのにそればかりだ。

 

 「住所」の管理は昔はどうしていたかというと、自称歴女の私はすぐに昔の話と結びつけてしまう。

 インターネットによると「江戸時代のお寺の役割として、もともと寺院は、布教の場だけではなく、地域における福祉や文化、教育の拠点の役割を担っていた。江戸時代には宗旨人別帳によって、すべての人が寺院に所属していた。」徳川幕府による寺請制度があって、お寺が管理していたのだ。しかし、そうでない人達もいた。

 昔、松本清張の無宿人別帳という本を読んだ。罪を犯し、人別帳から除外された無宿者の話だ。内容は忘れてしまったが牢屋の中に大勢の罪人がいて、その中でも古参の牢名主という者が威張っていて、高々と布団を積み上げた上であぐらをかき、新入りが入って来たらどうしてくれようと、目をギラギラさせて待っているような場面がふと目に浮かんだ。

 現代は戸籍は市役所でしっかり管理されて便利な時代になった。

 

 今年確定申告の会場に行ったら、去年はパソコンで教えてもらったのに、今年はスマホでやって下さいとのこと。小さな画面に数字を入力していくのは楽ではない。「高齢者なのでわかりません」と大きな声で言うと、「大丈夫、できてます」と言う。何回も手を上げて呼ぶと「一応内容を読んでから呼んで下さい」とうちの息子と同じようなことを言う。周りを見渡すと私と同年代位の人達もおとなしく冷静に頑張っている。立派だ。時間をかけてやっと入力が終わりに近づいた時、夫から電話がかかってきた。「でていいですか?」と聞いたら「いいですよ」と言うのでて、話し終えたら入力したものがすべて消えてしまった。泣きたくなった。家に帰って息子の力を借りてパソコンで税務署に送った。一家に一人、パソコンに強い人間は必要な時代だ。

 

 現代はすべて電子化され、ペーパーレス、印鑑不要と簡略化はされてきている。

先日、母のいとこの91歳のおじちゃんから手紙を貰った。文章力が素晴らしく、おまけに達筆だ。全く老人という感じがしない。若々しくて、ロマンチストでもある。私もあんな老人になりたいと思う。

 今の若者はラブレターなんて書かないんだろうな。メールで「愛してるよ ♡ チュ」ってな感じ。ちょっと味気ないな。

 現在の便利さに感謝する事も多々あるが、昔も懐かしい思いもある。

もし過去にタイムスリップできるとしたらどの時代がいいかな。いっそのこと平安時代、小川のある庭園で短冊に和歌なんか書いて流すのもいいね。

 

ドメインはむずかしい。私には無理だ。